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中上健次 十九歳の地図

十九歳の地図 十九歳の地図
中上 健次 (1981/06)
河出書房新社
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一番はじめの出来事、十九歳の地図、蝸牛、捕陀落の四作からなる短編集。


一番はじめの出来事友達と一緒に秘密基地を作る小学五年生の話です

友達の中には朝鮮人もいて、主人公は義父と一緒に住んでいます。

僕にはその種の不幸体験ははなく、当事者の気持ちを感じることは難しいけれどラストシーンなどではその屈折した気持ちが表されていることなどが感じ取れます。

 主人公は自分のやっていることを嘘うそしいといっているし、家族全員が演技をしているように感じられるという描写もあるので、主人公はそういう風に考えないと耐えられないような状況にあるのではないかと思いました。


十九歳の地図
19歳の予備校生がいろんなところにいたずら電話を掛ける話です。

主人公はかなり自分の今の状況に近いかもしれません。

解説によるといたずら電話は他者との関係を築きたがる主人公の他者に対する愛だとなっていますが。本当にそうなのか少し疑問に思いました。

主人公が成長し過去を振り返ればそうかもしれませんが、主人公の行動はこの時点では憎悪からくるもののような気がします。


蝸牛

ヒモと女と女の子の話です

やはりこの作品も鬱屈としています。

人生やり直しが利かないから生きていてもしょうがないというようなことは僕も毎日考えています。

五体満足に生まれてきておいてこんなことをいうのはよくないかもしれないけど、やはり五体満足だけでは生きていけないのです。


捕陀落

十九歳の地図の中で、一つだけ毛色の違う作品だと思います。

主人公に姉がだらだら話しているだけの作品です。

この作品の主人公は自分のことをそれほど不遇だと感じていないような気がします。

兄は自殺していて姉は博打打と結婚しているのですが、本人自身は
大学にいっていると見せかけて遊びほうけています。

家族のために何もしてあげることのできない自分に腹が立つという描写もあるので、そのせいで無気力になっているのかもしれません。
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